第10回たくみの会報告

2000年11月24日(金)

午後6時30分〜午後9時30分

<参加者> 大西、玉置、山田、松浦、大森

<発表> 大西→ 総合的な学習に関するいくつかの気づき  
<協議> ・M小、A中の総合的な学習から
     ・学校支援ボランティア活用の本質
     ・ボランティアと共に創るプレゼンテーション授業
   

<大西発表 総合的な学習に関するいくつかの気づき>
* 今回は提案されたレポート(橙色)に加えられた内容(黒)を玉置の記録をもとに作りました。

・ 意欲的な活動のための目標設定

子どもにとって目的、目標が明確になる必要がある。
子どもの言葉で具体的に目的、目標が語ることができるか。
「〜を調べよう」では目標にならない。これでは自分たちが調べたことを発表したら終わり。
子どもたちにとってのリアリティとは?
例えば、自分たちの活動によって近所の人にどうなってほしいのか。
物作り、体験が目的化しないために
発表会の持ち方の工夫
お父さん、お母さんに見てもらう、そしてどうなってほしいのか。
一発勝負の発表会ばかり、おかしいのではないか。発表会を受けて次の行動につながらないといけない。
発表会はスパイラルな学習を作り出すためのエンジンでありたい。

・ 共有化が大切

何を共有化するのか?
これが不明瞭。
行動の追体験をさせるために共有化を図るのか。
再現性のあるものを共有化したい。
成功、失敗
なぜ成功、失敗したのか、これを共有化したい。

・ 支援のパターン

積極的型、放任型、仕掛け型
意図的に使い分けることが大切。
指示、教え、学び
この区別がついていない。「〜を調べなさい」は指示。「これは本当に正しいのだろうか」これは教え。「体験や教えてもらったことを通して何がどうなったか」これは学び。
クリエイティブなことを自ら学ぶことは難しい
例えば
、卒論のテーマを自分で決めることができる学生は百人に一人しかいない。
「自ら課題を見つけ」という文言にあまりにも引っ張られすぎているのではないか。
我々が作った中で子どもに活躍させる。
子どもに対する評価、チェック項目を意識しておく必要がある

・ 評価の形

教師以外の評価をどう生かす
失敗を失敗として認識するには

仕掛けを作らないといけない
活動したことで満足してしまう子ども、教師
評価者への評価
これが大切。今までこれが忘れられている。
評価者への評価をするための仕掛けを考える。
評価を次の活動に生かすには
評価の評価の視点である。次の活動に生かす評価ができたかどうか。

・ 情報をどうとらえるか

情報の評価(取捨選択)をどう指導していくのか?
取材してきたものを鵜呑みする子ども、教師。
新聞記者は必ず裏をとる。
活字にするとだましやすい。
インターネットに流れていることは本当に正しいかどうか分からない。

・ 学びとは何か

体験と学びとの違い
体験そのものを学びと思うな!
再現性のあるものにするには
学びを再現性のあるものにする必要がある。
たまたまうまくいったのではいけない。

・ ボランティアをどう活用するのか

あくまでも教育活動(授業)の一環
授業をコントロールするのは教師
例えば、車椅子の体験活動。ボランティアの人たちは何のためにこういった活動をやらせているのかわかっているのか。学校とボランティアの人たちのすり合わせはあったのか。
やりっぱなしにならないために
ボランティアも満足しなければならない。
ボランティアの人たちも得るものがないといけない。