教育つれづれ

第9話 教科から総合へ

平成13年11月30日

いよいよ本格実施が来年となった総合的な学習の時間。

2年間の取り組みを振り返ってみて、最近は、
もっと教科学習にシフトした総合的な学習にすべきだと感じるようになった。
いや、教科から総合への流れを強くすべきだと思うようになった。

子どもにとって難しいのは課題決定。
真の課題がなかなか見つからない子どもたち。

現代クローズアップのように、様々な社会現象を知らせ、
そこから課題らしきものをつかませたら・・・といった考えもあったが、
それもなかなか難しいと感じるようになった。

子どもたちにとって、学校における一番長い時間は授業。
その授業の中で、子どもたちは課題を見つけるのではないか。
こんなことをもっと追究してみたいと。

あまりにも、課題を環境、自然、情報、国際、社会・・・といった範疇で
考えさせようとしすぎているのではないかと思う。

総合の立ち上げの段階では、
課題は教科学習からといった考えも確かにあったが、
いつしかそれが薄れ、また、ここにきて、それが強くなってきた。

「電話のかけ方」の授業は国語教科で担うべきで、
総合で扱うのはどうか、という意見をもらった。
教科学習で担うものと総合で担うものの線引きも
再度考えなければと思っていた矢先だった。

本格実施を前にして、
総合について考え始めたころを疑問は解決できたのだろうか。
ここのところ自問することが多くなった。

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