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中学校 数学
「★をつかめ」見学記

愛知教育大学附属名古屋中学校:玉置 崇 教諭

メモ(情報整理)の重要性
 「『きまり』を見つけるためには、どんなふうにメモしていけばいいだろう」という先生の問いに、「入れた数字と、誰と誰がジャンプしたかをメモしていけばいい」と生徒の一人が答える。
 そうだ。「★をつかめ」の達人になるには、何が起きているか、どんな数を入れたら何が起きるか、自分でそうした情報を集め、それをうまく整理して、そこから「きまり」を発見しなければならない。5回の試行をするなかで、各自が自ずとその必要性に気づいている。

隠しコマンド実行
わたしカメ先生 「これから15回できるように、隠しコマンドを教えてあげよう」。“隠しコマンド”というコトバに生徒たちが沸く。中学1年生といえば、彼らが1歳の頃、ファミコンが発売になった勘定、ファミコンとほとんど同い年の少年少女たちだ。
 「いま途中の人はいったんESCキーを押して、それから、コントロールキー、左のほうのC、T、R、L、っていうキーを押しながら[f・5]を押す。そうすれば15回できます。わからなかったら呼んでください」。これが隠しコマンドの使い方である。
 find outのシステムメニューCの[f・5]に、《練習》というメニューが割り付けてある。手続きにrandomが使われているので、今回の★の出方は、コンピュータによってまちまちである。
 「15回やって、きまりを見つけてください」という声で、探求の旅に再出発。

さあ、情報収集
 生徒たちは事前に配付されているメモ用紙に、入力した数とジャンプの関係を、おもいおもいに、絵や表や記号でメモしている。15回という限られた回数で、どういう数を試してみれば「きまり」を見つけることができるか。
 1台のコンピュータを一緒に使っている2人はもちろん、隣近所をのぞいて情報収集する生徒もいる。互いに情報交換し、データを充実させる作戦のようだ。

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