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春めいた暖かな日ざしの5時限目のコンピュータ室は、笑い声や相談する声、すこし向こうの席になにやら訊ねたり、声をかけたり、楽しげなざわめきに満ちていた。「おかしいよ」「わかった」「なんでできないんだろう」「成功!」といった声も聞こえてくる。 非常に面白い授業だった。趣味が落語、「愛狂亭三楽」という高座名をお持ちの玉置先生、やりとりも軽快で楽しい。だが、この授業にはなにか別の、迫力のある面白さがある。知的にワクワクするのだ。生徒たちの知的ワクワクが見ているこちらにもひしひしと伝わってくる。 生徒たちがコンピュータから引き出した情報を整理し、自分で解釈する。発表する。お見事、という説明もあれば、途中で難航する生徒もいる。説明に窮した友達に助け舟を出す生徒。それに、「えっ、そうなの。でも、ぼくが言いたかったのは違う」と主張するご本人。とにかく活気がある。このソフトがどういう「きまり」で動いているか、それを見つけてやろうという熱気、あと一歩のはがゆさ、見つけた、ヤッタという充実感、そんな生き生きした感情が教室に溢れる。 | |
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3月の午後のコンピュータ室の活気を付録にしたいところだが、付録につけられるのは、本誌に添付したエリアディスクのエリア「★をつかめ」までである。ぜひ、エリアもご覧いただきたい。 順を追って、玉置先生の授業と、そこでコンピュータがどんな役目をしているかをご紹介しよう。 |