活用事例 find out 活用事例
中学校 数学
「★をつかめ」見学記

愛知教育大学附属名古屋中学校:玉置 崇 教諭

玉置 崇先生 去る3月9日、1994年第5回find out大賞の一般部門で大賞受賞の、玉置崇先生の公開授業を見学した。
 大賞の「正方形が増えると何が変わる?」は、審査委員長の佐伯胖東京大学教授から、「無駄を省き、コンピュータだけにしかできない特徴をフルに生かし、しかも、授業実践で子どもたち自身があれこれ探求して議論できるソフト。センスの良さが抜群」との高い評価のあった作品。
 今回、見せていただくのは、「★をつかめ」というソフトを使った授業である。楽しそうなソフト名に期待がふくらむ。
 いったいどんな授業だろう。授業で本領を発揮するソフトという評判だが、どんなふうにソフトが授業で使われるのか。大賞受賞作品の秘密をさぐろうと名古屋に向かった。当日、東京から佐伯教授も参加された。
 学校は愛知教育大学附属名古屋中学校。この日の公開授業は、中学1年生A組の数学の単元「数のいろいろな表し方」(注)。

写真

(注)学習指導要領では、2進数をはじめとするい ろいろな数の表し方については第2学年で扱うこ とになっている。
 同校ではカリキュラム編成上、第1学年に余裕があり、第2学年の指導内容中、短時間で終了できるこの単元を第1学年に位置付けている。

 当日の授業は、数学の単元「数のいろいろな表し方」に予定された3回の授業の第1時間目。単元指導計画は次のとおり。
 第1時 ★をつかめ(2進法との出会い)
 第2時 カードを数えよう(記数法の基本原理の理解)
 第3時 マークを動かそう(2進法の簡単な計算、学習した事柄の活用)

目次へ戻る 次頁へ進む