このソフトは、生徒にコンピュータ上で設定されている関数関係を発見させようとするものです。料金体系が違う三つの電報局があるという設定で、自分で電文を入力し、コンピュータから返ってくるそれぞれ三つの電報局の料金表示を見て、その料金体系(関数関係)を確定するというものです。 筆者はソフトが完成すると、授業化する前に、必ず同僚の教師に生徒になってもらって、模擬授業をやらせてもらいます。活動させるのにどんな説明が必要なのか、具体的にどんな活動をするのか、ワークシートは必要なのか等、教師の活動を見ながら、授業作りをします。
今回は、3人の教師にやってもらいました。始めは、中学生対象のソフトであれば簡単だろうといった表情でしたが、徐々に、こいつは手強いといった表情に変わってきたのです。一人の教師が電文を入力すると、「それより、この電文の方がきまりが見つかるはずだ」「同じ文字を二度繰り返して、料金が2倍になっていれば、正比例ということがわかるはずだから・・・」などと、コンピュータの前で、わいわいとディスカッションが始まったのです。 この模擬授業で「生徒の授業でもうまくいくぞ!」と、手応えを感じました。 |