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中学校数学1年
ストップモーション方式による授業記録「当たるのはどこ?」

授業者 玉置 崇:愛知教育大学附属名古屋中学校教諭 記録者 藤岡 信勝


本時「当たるのはどこ?」の指導案
1. 単元の目標
方向目標
 関数のおもしろさを味わい、これからの問題解決に進んで関数の考え方を利用していこうとする。
到達目標
 砲台の高さと当たる壁の高さや得点の関係を数学的に表現することができる。

2. 単元指導計画
 (2時間完了 本時 1/2)
第1時「当たるのはどこ?」の追求(本時)
第2時「得点は何点?」の追求

3. 本時の目標
方向目標
 関数のおもしろさを味わい、これからの問題解決に進んで関数の考え方を利用していこうとする。
到達目標
 砲台の高さと当たる壁の高さの関係が正比例の関係にあることが理解でき、数学的に表現することができる。
到達目標
 式表現のよさが理解できる。

4. 本時の学習過程
学習活動指導上の留意点評価の観点
5○問題把握
  • 画面を見て問題を理解する。
  • 教師側のコンピュータ画面を一斉転送しながら問題提示を行い、しっかり把握させる。
 問題を把握することができたか。

 操作方法が分かったか。
砲台の高さが30や1.5のとき、向こうの壁のどこに当たるでしょうか。
10 ○個人追求をする。
  • 正比例であることを予測して取り組む子ども
  • 順々に情報を収集して変わり方をみようとする子ども
  • 整数値の場合を記録して関係をつかもうとする子ども
  • 表を使って整理する子ども
  • 図形的な見方で正比例を確認しようとする子ども
  • 式で表現しようとする子ども
  • グラフで表そうとする子ども
  • 二人一組で取り組ませる。
  • どのようにして数値を確定したか、できるだけ詳しく記録するように指示する。
  • 操作で困っている子どもを中心に支援をする。
  • 早くできた子どもには、自分の考えを人に分かりやすく伝えるためにはどうしたらよいか。また、自分の考えがあっているか確かめる方法などについて考えるように指示をする。
  • 考えが進まない子どもには、「船の早さを見つけよう」の時の学習を想起させる。
意欲的に取り組んでいるか。

 自分なりの考えで情報を収集し整理しようとしているか。

 よりよい表現を求めようとしているか。
20 ○集団追求する。
  • 表でまとめた子ども
  • 式でまとめた子ども
  • 図形的にみた子ども
y=2/3x
 x:砲台の高さ
 y:当たる壁の高さ
砲台30の時、高さ20
砲台1.5の時、高さ1
  • 意図的指名により、多様な考えを板書させる。
  • どのように情報を集めようとしたか、なぜそのように考えたか発表させる。
  • 個々の情報は多様であったことを確認する。
  • コンピュータは循環小数を四捨五入して表現していることを押さえる。
 友達の考えの良さを見つけようとしているか。

 正比例の関係があることが分かったか。
15○まとめ 学習したことを活用しようとしているか。

 自分なりに新たな課題を見つけようとしているか。
 砲台の高さが45の時、どこに当たるのでしょうか。砲台の高さと当たる壁の高さが両方とも整数値になる組を具体的に出してみよう。
  • 学習したことを活用して上記の問題に取り組む。
  • 式のよさについて確認する。
 比例定数2/3は、どこを変えると変わるのだろうか。
  • 反射の位置をいろいろと変えて確かめる。
  • 時間的に余裕がない場合は、次時に扱う。

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