教育つれづれ

第13話 ネット上の交流学習

平成13年12月13日

学校現場でインターネットの導入が始まったときに、
脚光を浴びた実践の一つに、遠く離れた地域の子どもたちが
ネットを使って交流をする学習があった。

インターネットでこんな豊かな学習ができるのだと感心した。
しかし、それを日常化するためには、
あまりにもいろいろな整備と調整が必要で、
相当の覚悟がいると感じた。
イベント的に何年かに1度ならやれそうだが、
はたして、 実際に自分はできるのだろうかと思った。
よく調べてみると、今ではNPOなどの支援もあって、
実践へのハードルは低くなっているようだ。

我が校の実践を考えてみると、
確かにこういった交流面は弱い。
さあ、来年は子どもたちによる学習交流・・・と考えてみたが、
はたと思考が止まってしまった。

同じ学校で隣の学級との学習交流もないのに、
はたしてできるのだろうか。

例えば、国語科の授業で、
すばらしい文章の読みとりをし、それを記した子どもがいるとする。
それをネットに載せて、別のクラスの子どもが見る、
あるいは教師が授業で活用するということも立派な交流である。

技術科の授業で、どうしたらまっすぐに釘が打てるのかという授業をしたとする。
授業の中での子どもたちの様々な気づきが
気軽にネットに載せることが出来れば、
別のクラスはそれを評価することもできるし、
さらに「私たちはこんなことを気づいたよ」と
情報を付加することもできる。

こんなことが気軽に出来るシステムがあれば、
ネットによる交流は気軽にできるのではないか、
むしろ、こうしたことの方が真の交流ではないかと思う。

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