2000/12/4

変化と対応

−遊園地で見つけよう(イメージラボを使って)−

  1. 「変化と対応」第1時。啓林館のイメージラボ1年「遊園地で見つけよう」を使って導入。
  2. このソフトは遊園地を題材とし、いろいろなシーンでともなって変わる数量を選び、その変わり方を表やグラフで見ようというものである。

  3. 初めは生徒全員をスクリーン前に集めて授業。ソフトの特性(音声により問題提示がある)を知らせることと「ともなって変わる数量」について一斉授業型で理解させるためである。

  4. 画面の教師が発する「ともなって変わる数量」という言葉を聞き取らせ、意味が分かるかどうかを聞く。挙手は2名。説明をさせると「2倍、3倍・・・となると、同じように2倍、3倍・・・となる、比例・・・」といったややあいまいな解答。あまり深入りをせず、画面の指示にしたがって「入場門」をクリック。

  5. 3つのカードが提示される。「入場者数」「入場料金の売上高」「残った金額」を指し、この中からともなって変わる数量について再度聞く。
    生徒は「入場者数」「売上高」の2つのカードを選ぶ。その理由を聞きながらともなって変わる数量について再度尋ねてみると、よく分かったという反応。あえて「残った金額」と「売上高」はともなって変わる数量ではないかと聞き、その説明をさせる。

  6. 実際に授業をみてもらうと分かるが、くどいくらいに子どもに聞きまくることにしている。分かったような顔をしていても実際に説明するとなると、できない子どもが多い。出力する訓練の一つであり、「小刻みな確認作業」と称している。

  7. このソフトはアニメーションを見て、ともなって変わる数量のカードを選び出し、表やグラフをある程度自分で作れるようになっている。入場門に人が入っていくアニメを見させながら、表の数値やグラフにプロットされる点の位置を予想させながら、再びともなって変わる数量について理解を深めさせた。

  8. 一人1台のコンピュータを使って、遊園地のいろいろなところでともなって変わる数量を見つけ、その変わり方を見てみることにした。なお、それぞれのシーンでともなって変わる数量とその変わり方(おおざっぱでいい)をメモするように指示した。下の写真は画面を見ながらメモしている様子である。

  9. シーンは3つあり、「アイスクリーム屋」「ゴーカート」「観覧車」である。

  10. 「アイスクリーム屋」は買った個数と支払った金額で比例関係、「ゴーカート」は速さとかかった時間で反比例関係、「観覧車」は時間と観覧車の高さで正比例でも反比例でもない関数関係である。

  11. 授業の最後は、入場門のシーンでの関係と比較して同じものはどこだったか、違うものはどんな変わり方をしたのかを確認し、ともなって変わる数量は比例関係だけを言うのではないことを押さえて終了した。

指導案

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