たくみの会による出版について
1 コンセプト
こんな場面でこんな評価手法をとると、このように授業が豊かになるという事例集
2 発刊予定
平成14年6月上旬
3 執筆者
たくみの会メンバー(執筆同意者)
4 内容
一つの手法について次の5項目を書く。
@ タイトル
A 何を評価するのか
B 種別
C 手法の説明
D 実際の場面とその手法のよさ (ここがメイン)
*手法はオリジナルでなくてもよい。例えば、同僚から聞き取り調査した手法でもよい。
また、普段の授業で実践している簡単なアイデアレベルでよい。
一人5本から10本程度の手法を書くことをめざす。
5 例
@ 指さし法
A 理解の程度
B 小中・全教科
C 指さし法とは、子どもの理解を教師が目で確かめる手法である。「○○が書いてあるところに指をおいてごらん」などが基本形である。
D <数学の授業場面で>
「練習問題が10問ありますね。この問題の中で、みんなが一番間違えると思う問題に指をおいてごらん」と投げかける。
指を置く活動は、時間も掛からないし、全員に取り組ませることができる。指を置くことで自分の考えをはっきりと表現させることができる。
教師は置かれた指の位置を見て、その子どもの理解力を推し量ることができる。この場合では、問題に対しての分析力が分かると言ってもよい。
全員が指を置いたのを確認して、たとえば「隣同士で置いた指の位置を確認して、なぜそこに置いたのかを話し合ってごらん。」と指示を出すと良い。
*問題の具体例を提示する。
授業では「この問題はかっこがあるから、きっと、(4)が一番間違うよ。」とか、「等式でないのに、分数をなくすために4倍をしてしまうから(5)が一番間違うよ」などといった意見が出された。
意見を集約することで、学習のポイントをはっきりさせることができた。
付記 Dの<実際の場面とその手法のよさ>の例は一つに限らない。読者に手法の活用法が分かるように、いろいろな教科の場面をあげることを目指す。
6 その他
・出版元は「for next」(大西)とする。
・たくみの会として出版するため、それぞれの手法はだれが書いたのかは明示しない。メンバー全員が全ページについて責任を持つことにする。
したがって、著者は「たくみの会」とし、最後に執筆者の名前を一覧にして掲載する。
・原稿料は現物支給、つまり出版本を配給する。
・できるだけネットワークを活用して、構成、原稿審議、校正を進める。
・主編者は大西さんにお願いする。執筆者は原稿をテキストで送る程度とし、編集等の具体的作業は大西さんにお願いする。
・出版世話人は玉置とする。