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平成3年3月16日

演目 火焔太鼓、宗論


<からむニストより>

 「小牧落語を聴く会」は、春風亭正朝が来演するので出かけた。先日なくなった柳朝の弟子で小朝の弟弟子にあたる。会場は、愛知県小牧商工会議所の研修室。70人ほどの入りである。

 正朝のだしものは、「宗論」と「火焔太鼓」。前者は、キリスト教信者の息子と仏教徒の父親の珍妙な論戦。中東問題の時期にふさわしい(!?)ネタだ。

 「火焔太鼓」は、志ん生から教わった柳朝が、さらに加えたギャグがはっきりわかる。バラツキの多かった志ん生だが、いかにムダのない語り口だったかを再認識した。

 正朝、自分を前に見たことのある客が二人しかいないと知ったせいか、やや調子を落とした。侍が「なっちゃった」などと口走るのは、まずい。当夜の観客に一言。正朝は、いつもはもっといいよ。でなきゃ、はるばる聴きには行かない。

 ともあれこの会、ムードは悪くないし、関西の雀三郎、雀松らも来ているのは、いい選択だ。(楽語者)

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