第57回小牧落語を聴く会

橘家文左衛門独演会
平成15年12月14日(日)

演   目
 
らくだ・寄合酒・文七元結

 

お客様とともに長襦袢で

 大ネタ二席、熱意の高座 からむニストから

 小牧商工会議所会館での「第57回小牧落語を聴く会」は、怖くてオカしいと言われる橘家文左衛門の独演会。
 橘家文蔵の弟子、つまり林家正蔵(彦六)の孫弟子。小生は初めてだが別に怖くない。もっと無愛想で売った噺家は幾らもいた。
 まず「らくだ」。続いて「寄合酒」を演じて下りる。中入りの後が「文七元結」。
三席中二席が大ネタで、無愛想どころか並々ならぬ熱意。観客も満足の様子だったが、気になる言い回しが所々にある。
 例えば「らくだ」で、らくだと呼ばれるゴロツキが、手料理のフグで死んだのは「フグがらくだと討ち死にした」よりも”相打ち”が適切ではないか。
 「文七元結」で貸した金が「よりによって倍になったよ」では、倍になったことが迷惑みたいに聞こえる。
 東京の中堅の噺家を聞くと、こんな風にひっかかることが多い。桂米朝的存在が居ないせいか。(瑣末派)

パンフレットより

 めっきり寒くなりました。お運びをいただきありがとうございます。今年もいろいろな出来事がありました。清水寺の貫主が揮毫する今年の世相を表す漢字が写真付きで新聞に載りました。「虎」だそうです。思いっきりベタやんけ。大きな寺の偉い坊さんが寒風吹きすさぶ中で墨痕鮮やかに「虎」って、悲しすぎません?そうかと思えば、広末涼子。大学辞めたと思ったら妊娠・結婚だなんて。広末涼子と聞いて故桂三木助を思い浮かべちゃう私は変でしょうか。悲しいです。出ました、粗大ゴミの中から三千万。すごいです。今朝の近所のゴミ捨て場は、心なしか賑わっていたように感じました。悲しい現実です。山崎拓の参院選出馬表明、「私には政治一筋の生き方しかありません」、立派です、事実なら。でも裁判に負けてんだから、「私には女一筋の生き方しかありません」が事実でしょう。悲しすぎます。(こういうのは桃太郎師匠ネ)

 池袋で見初めた文左衛門さん。今日は、悲しいこの年の瀬に、「おもしろい世界」と「怖い世界」の二つを同時に体験していただきましょう。めくるめく文左衛門ワンダーランド。どうぞごゆっくり。

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