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平成11年7月4日

演目 替り目、マキシム・ド・ゼンザイ


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おかげさまで第39回雀松の会は本当にひさびさの満員となりました。ありがとうございました。

古典もモダンに桂雀松  <からむニストより>

 「第39回小牧落語を聴く会/桂雀松独演会」を小牧商工会議所会館で見た。

 その前日、”小牧中学校区健全育成会”の集まりで、シンポジウムの前に「桃太郎」を一席伺い、この地に一泊した雀松師は、4月に亡くなった桂雀松師の3人目の弟子。多士済々、バラエティーに富んだ弟子連の中でも、芸風のスマートさで群を抜いた存在である。

 この日に演じた小佐田定雄作「マキシム・ド・ゼンザイ」は、上方の四代目桂文三作の「改良善哉−ぜんざい公社」を、グルメブームへの皮肉に改良した小佐田定雄作のリニューアル版だが、作品と演者の幸福な出会いの好例。インギンブレイなギャルソン(!?)のキザな身ぶりと口調のおかしさは雀松ならでは。

 もう一席の「替り目」は、雀松で聴くのは初めてなので確かめたら、3年ほど前からだという。芸風のモダンさはこの人の資質で、古典にことさら現代的な(アナクロニズムの)クスグリを入れなくても新鮮に聞こえるのが強み。ちょっとした表現の工夫で、米朝・枝雀のそれとはまた違った味わいになるのである。(楽屋雀)

雀松師匠を囲んで

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