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演目 住吉駕籠、鴻池の犬、佐々木裁き


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千朝師匠

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会場いっぱいのお客様!


<パンフレットより>

「梅雨晴れ間ジャム煮てよごす白エプロン」うっとおしい毎日です。たまの晴れ間で洗濯だの庭仕事だの、また苺を買ってきてジャムを作ろうかしらなどとお忙しいなか、お運びいただき御礼を申しあげます。加えて今日は二重苦でして、小朝独演会を知らずにおいでの方はともかく、迷わず当会をチョイスくださった方・ちょっと迷ったけど当会にしたという方、世話人一同本当に気もくるわんばかりに嬉しく思っています。
本日は桂米朝門下の桂千朝師匠をお迎えしての例会です。ごゆっくりお楽しみ下さい。「おまちかね 桂千朝独演会」というタイトルについては、「誰が待っとったんや」とつっこまれそうです。千朝師匠については、かなり以前から世話人たちの間では評判になっていた噺家さんでして、ただ一時落語の世界から離れておられた時期があったようで、それで今までお呼びする機会に恵まれなかったというわけです。ですから、「おまちかね」というのは、半ばは世話人同士の業務連絡であり、半ばは世話人から千朝師匠への挨拶であり、また会員の方々の「こんな結構な噺家さんをどうしてもっと早くよばないんだ」というお叱りをかわすためのおどけでもあるというわけです。あしからず。
本日は冷房の調子もことのほか良好でして、風通しのいい涼しい客席でゆっくり上方落語をお楽しみ下さい。

今風のギャグを生かす千朝 <からむニストより>

 先日の「第35回小牧落語を聴く会」は、桂千朝の独演会。

 桂米朝の9番目の弟子でしばらく高座を離れていたが、ファンをはじめ、桂ざこばなどの先輩同輩から、その才を惜しむ声が多く、ラブコールにこたえる形で復帰した。

 正統派の芸で観客をつかむのは、演者としての理想だろうが、千朝はまさにそのタイプで、当初”米朝のコピー”と言われたほど。

 復帰後、一層、メリハリをきかせて演ずるようになったのは、線が細く、印象が暗くなりがちなのを克服するためだろう。

 当日はたっぷり3席。「住吉駕(かご)」は、自分に駕をすすめた間抜けな新米の駕屋をしかる茶店のおやじが、ののしりつつもどこか可笑しそうなのがいい。

 「鴻池の犬」は、人情味のあるいい噺だが、犬同士の会話のくだりに「101匹わんちゃん」などの今風のギャグを加えたのが、うまく生きた。「佐々木裁き」も好調で、大受け。

 雨の日曜日、しかも同時刻に、ほど遠からぬホールで小朝の独演会があるというのに、こちらもまずまずの入りだった。(楽互家)

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