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平成9年3月30日

演目 宿屋仇/七段目     


寄稿 続けてほしい地方の落語会(笑い上戸)

 桂吉朝独演会を、小牧商工会議所で聴いた。

 昭和63年11月に発足した、この”小牧落語を聴く会”、30回記念の今回は、ナマのお囃子つきという豪華版である。

 上方落語には、途中にBGMとして、三味線や太鼓などが入る”ハメモノ”があり、これは演者と下座の呼吸が合わねばダメだから、テープ録音で代用というわけにはいかない。せっかくの機会なので、演目も「宿屋仇」「七段目」という結構なセレクション。

 落語好きなシロウトが集まり、会員制で始めたこの催し、岐阜県や三重県、静岡県からもはるばる来るファンもある一方、会員の交代も多く、毎回の赤字を主催者4人が分担しつつ、足かけ10年目を迎えた。

 米朝の10人目の弟子で今が旬の吉朝だから、内容は言うことなし。「宿屋仇」など、たっぷり1時間かけて有難い。弟子のあさ吉も、ありふれた「子ほめ」を面白く聞かせた。

 下座を含めて5人だから、出費もさぞやと思うが、続けてほしい。

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