2001/1/29

平面図形

−「1点を通る線を好きなだけ」を発展させると−

  1. 平面図形第1時。

  2. 初めに「図形って何」と問いかける。「三角形や四角形」「う〜ん」といった反応。「分かっているようで分かっていないでしょ。これからはこういったことをはっきりさせていくよ。頑張ろう」と呼びかける。

  3. 「ノートに点を一つ打ちなさい。そしてその点を通る線をすきなだけかきなさい」と発問する。ただし質問は受け付けないと付け加えた。

  4. ほとんどの生徒が直線をかいている。曲線をえがく生徒は6名ほど。

  5. 直線と曲線の両方をかいた生徒を指名して板書させる。自分の取り組みと比較させる。1点を通る点は、直線と曲線の2種類、その数は無数であることを押さえた。

  6. 「次に先生はどんなことを言うと思うか」という質問に「点を2つ打ちなさい」という反応。大いにほめ、「その2つの点を通る線をすきなだけかきなさい」と指示する。

  7. 今度は直線と曲線をかいている。中には板書のように折れ線をえがいている生徒もいる。折れ線は2つの線とみなすことを確認し、「2点を通る直線は1本しかないこと」「曲線は無数であること」を押さえた。

  8. 「直線、半直線、線分」の用語を知らせ、その違いを明らかにした。直線はまっすぐに限りなくのびている線であること、そのイメージをきちんと持たせるために、「黒板の直線は両端があるように見えるけど、頭の中ではずっと続いているようにみえるかい」「さあ、この定規が直線としてみると、ずっとずっとまっすぐに伸びているんだよ。ああ、君たちの頭にぶつかっているはずだ」などとイメージを膨らませた。

  9. 「次に先生はどんなことを言うと思うか」という問いに「点を3つ打ちなさい」と反応。3点をあえてかかず、「その3点を通る線をかきなさい」と発して、机間指導したところ、おもしろい反応。3点を一直線上にならべて、直線をかいている生徒がほとんど。

  10. 黒板に3点を板書のようにばらばらにかき、「さあ、今度も直線がかけた人、○○さん、前でかいてください」と発問。「かけません」という返答に、「あなたはかけたと言いましたね。これとどう違っていましたか」と点の位置によって、直線の存在が異なることを押さえた。自然に場合わけができる力をつけてやりたいという思いである。

  11. 「先生は、次は・・・」「4点」「どう4点の場合はやってみる価値ある」という質問に首を振る生徒あり。

  12. ここまでのまとめとして、教科書p121の1に取り組む。机間指導で全員できたことを確認。

  13. 2点の距離について、GCを黒板に映写して指導する。フォントの大きさを40にしたときの画面である。

  14. 一人の生徒にマウスで点Cを動かさせ、最短距離を数値でも確認。

  15. 時間的におしてきたので、GCにて角について説明し、角度を求める練習を若干して授業を終える。

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