2000/11/28

方程式

−方程式を使いこなそう(その2)−

  1. 問題を板書。問題文を図に表してみようと呼びかける。
  2. 「直線、家、駅」程度の図が多い。黒板に図を書き、弟(黄色の磁石)兄(青の磁石)を置く。
  3. 問題の意味を十分理解させるために、教師が黄色の磁石を「1分、2分、3分・・・」と言いながら右に動かす。指名した生徒に問題文に会うように兄(青の磁石)を動かすようにさせる。こういった動きのある確認は子どももよく集中し、理解を深める。
  4. 10分経っても出発しない兄に笑いが起こる。再度、やり直す。
  5. こうして磁石を動かすことで問題文を把握させる。
  6. 方程式を使って考えるように指示する。
  7. 未知数「兄が出発してx分後に追いつくとすると」を定義させる。これは多くの子どもが出来るようになった。
  8. 「追いつく」とはどういうことかと尋ねる。兄と弟の進んだ距離が同じという発言があり、全体で確認。その後、方程式を立てさせる。
  9. 兄が進んだ距離240xが成立するわけを確認。
  10. 弟が進んだ距離、これを全員が分かったという状態にするのに時間がかかった。図では理解しているようだが、80×10から800と式化している生徒がけっこういた。再度、図に戻り、兄が出発してからも弟は進んでいること、つまり800としてしまうと、弟は10分経ったら進んでいないことになってしまうことを確認。
  11. 80x+800と左辺を立式。弟は兄が追いつくまで何分間進んだのかを再確認。x+10を引き出す。
  12. 方程式を各自が解き、5分後に追いつくことを確かめる。そして1.2km地点で追いつくことも確かめる。
  13. 問題文の「2km」は特に使っていないが、使わなくてもよいのかと問い掛ける。「ひっかけ問題だ」などといった反応はあったが、その他の意見はもそもそと何か思っているようだが特になし。
  14. 「もし1kmだったらどうなのか」と問いかけを変える。この場合は答え方が違ってくること、「追いつけない」と答えるという意見が出る。
  15. そこでこの問題にとっては2kmと書いてあることは重要であること、つまり話があうのかどうか、必ず確かめることを確認する。教科書の記述「問題にあっている」を見たあと、速さを扱った類題を1問解き授業を終わる。

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