2000/11/20

方程式

−いろいろな考え方で(その2)−

○ <問題> 1個70円のかきと1個90円のりんごをあわせて10個買い、ちょうど780円にしたい。それぞれ何個ずつ買えばよいでしょうか。
○ 事前にノートを回収して生徒個々の考え方をチェック。それをもとに意図的指名。全部で6種類の考え方を板書させた。
○ 表、算数的な考え方2種類、方程式を使った考え方3種類である。
○ 表を見させ「この友達の考え方が分かるかどうか」と問う。説明を受けて理解するのではなく、考えを読み取る力が必要であると考えるからである。
○ かき、りんご5個ずつからスタートした考えのよさ、もちろんかき1個、りんご9個からスタートしてもよいことなどを確認した。かきとりんごを入れかえる動作をイメージさせた。
○ 算数的な考え方とは、例えば「もし全部かきを買ったとしたら700円、ところが問題は780円」「かきとりんごの値段の差が20円」に注目し解決を図る考え方、方程式ではない考え方を指している。黒板の一番左端の考え方は複雑そうにみえるが、もう一方の考え方と同じであることを確認した。
○ 次に方程式を利用する考え方。これが授業の主眼となる。方程式のよさは他のやり方と比較して分かるというものだ。そのために表や算数的な考え方による解決を最初に取り上げた。
○ 方程式を活用した3つの考え方とも文字の定義がない。「xはどこから降ってわいてきたの」といった発問で、文字の定義の必要性を説明する。
○ かきをx個という考え方が2つ、りんごをx個とする考え方が1つあり、そのどちらの考え方なのかを式から読み取ることができるかを発問。
○ かきをx個としたときのりんごの個数の表し方を「小刻みな確認作業」で確認。つまり全員が理解できるまで何度も繰り返すことで定着を図る。
○ 70x、90(10−x)の式が表す意味を何人にも確認した。方程式の解き方についてはすでに指導が済んでいることでもあり、簡単に確認。
○ プリントで用意しておいた類題に取り組ませ、最後に解答を確かめ終了。

戻る