2002/1/9

いつも変域を意識させる効果

−1年 変化と対応−

授業のワンシーンを伝えます  生・・・生徒の発言
  1. 問題<面積が6cm2の長方形の縦をxcm、横をycmとします。このとき、yはxのどのような式で表されますか。>
    を考えさせた。

  2. 少人数なので、18人の生徒の考えは一回りすれば、すぐつかめる。考えは3種類。xy=6、y=x/6,y=6/x

  3. 3つの考えに対して、それぞれの考えをはっきりさせるために、ノートに○、×で記入させる。

  4. 3つとも、○もあり、×もあるという結果。だから、授業はおもしろい。

  5. 話し合いをしながら、y=6/xに考えを集約。本当は、この話し合いの様子を知らせたいのだが、なかなか文章では難しい。自分で言うのは、ちょっと気が引けるが、よく子どもは育ってきたと思える話し合いだった。

  6. 次にxの変域を考えてみる。xは0以上はすぐさま、そしてxは6以下という意見。ちょっとこちらが顔を曇らせ、信号を送る。ある生徒がxは「無限」などと言い出す。もちろん、全員がすぐにその意味が分かるわけではない。その発言の理由を説明させながら、共有化を図った。

  7. 何度も書くが、「変域」を関数の授業当初から扱っておくことを再度、強調しておきたい。次の段階で、xとyの表を書くことにしたが、表に記すxの値は、変域が意識された上で記すことが本質だからである。
    また、表を元にして、グラフをかく作業においても、この変域を常に意識させているよさは随所に見られる。点と点を結んでよいの、どこまでグラフを伸ばすべきなのかも考える生徒が育つ。

  8. 最後に、点と点を結ぶかどうかと問いかけると、「とった点と点の間に、点はあるはず。たくさんとれば結んだようになる」という発言をする生徒。「結ぶ」などと問いかけた自分が、なにか気恥ずかしくなるような答え。

  9. 点と点を定規で結べばいいじゃないか、というと、いや、曲がっているという生徒。どうしてそれが分かったのかと聞くと、理科で習ったと返答。では、なぜ理科では曲がっていると分かったのかというと、答えに窮する子ども。
    それを今度までに考えてくることを指示して、授業が終わった。

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