2001/12/17

生徒の発言にまいった!

−1年 変化と対応−

授業のワンシーンを伝えます  生・・・生徒の発言
  1. 比例のグラフを素早くかけるようになることを目標として今日の授業を進めた。

  2. 前回の授業でまとめた比例のグラフの特長を確認したあと、y=1.5xのグラフをさっと描きたいが、どうしたらいいかと問いかけた。

  3. いきなりxを2とすると、yが3となるので・・・という発言が出て、何がなんだか分からないという雰囲気になりかけた。

  4. 発言した生徒はすでに点をいくつかとればよい、そのためにはとりやすい座標を考えるというところに思考がいっていて、他の生徒がついてこれない状態。 こういった状態を整理するのが教師の役目。その子どもの発言のよさを認めながら、共有化するために 何人かに発言させて整理した。

  5. 話を進める中で、ではいくつ点をとればグラフがかけるのかという話題となった。原点を入れて二つ、いや三つ、という意見が出た後、「いや、決められない。このままではどこまでグラフを描いたら分からない」という意見が出された。

  6. 実は私自身、この発言に「???」と思ったが、よく聞いているうちに 「しまった!!!子どもにしてやられた」という思いになった。

  7. 子どもが言うには「今日は先生はxの変域を言っていない」と言うのである。 「グラフをどこまで伸ばしていいか分からないから、点をいくつとっていいか 分からない」というのである。

  8. まいったなあ、そういえば、今日はいっさいxの変域を言っていなかった。
    子どもに教えられた。いつも定義域を意識させていると、こういう発言が出てくるものだと改めて感心した次第である。けっして負け惜しみではない。

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