- 関数指導で大切にしていることは変域と書いた。
- 練習問題でも必ず触れている。関数指導の初めから変域についてこだわってくると、教科書の問題でも、こんなに授業が豊かになる例。
- 教科書の練習問題に次のようなものがある。
練習1 次のそれぞれについて、yがxに比例することを示しなさい。
(1)1本30円の鉛筆をx本買うときの代金はy円
この問題でも、xの変域は?と聞くと、
xは0以上、あるいは0より大きい、それと整数、という考えがちゃんと出てくる。
(2)底辺が12cm、高さがxcmの三角形の面積はycm2
やはりこの問題でも、xの変域は?と聞くと
xは0より大きい数、とちゃんと考えが出てくる。
- 練習問題でもこのように扱っておくと、
変域を負の数まで拡張しても、子どもたちは何ら抵抗感はない。
ああ、そうか。xが0より小さく、つまり負の数になるのだなあと、ごくごく普通にとらえることができる。
- こういった指導はグラフ化するときにも生きてくる。
xの変域を意識してグラフをかく子どもを育てることができる。
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