- 関数の指導で大切にしているのは、初めから変域を生徒に意識させることである。
- したがって第1時から変域を登場させる。教科書では、つるまきばねを題材にして、おもりとばねののびの関係を例に比例を理解させようとしている。
おもりkg 1 2 3 4 5 6 7
のびmm 4 8 12 16 20 24 28
- この表をノートに写させた後、いろいろと考察させる。
- たとえば「教科書の表には縦線がはいっていないね。どうして、2と3の間に線が入っていないのだろう」と投げかける。2と3の間の数値、例えば2.5などがあるからといった意見が出されてくる。
- 「では、7より大きい数値はだめなのだろうか」と質問すると、「いくつでもいい、いや、あまり重すぎるおもりはないはず」といった変域を意識する発言が出てくる。
- 「1より小さいおもりは・・・」などと聞くと、0より大きいのならよい、とか、おもりをつるさないときもあるといった変域を意識した発言を引き出すことができる。
- 関数の第1時から変域をさせておくと、あとの展開が実にスムーズにいく。
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