2001/10/13

等式の性質の理解

−1年 方程式−

授業のワンシーンを伝えます  生・・・生徒の発言
  1. 前回の授業を受けて、方程式の解を求めるのに、例えば、x=1だったらどうか、もし2ならどうかなどと、一つ一つ確かめてみる方法ではなく、簡単に解くことができる方法を今日は学習することを確認した。
  2. x+6=9という方程式を提示。これなら、x=3であることが容易に分かる。方程式を解くということは、x=〜という式を作ることであることを確認の上、どのような工夫をしたら、左辺が「x+6→x」となるのかを考えさせた。
  3. 授業中は思いついたことは何でも発言してもよいと言っているため、+6を消せばいい、という発言が出た。もちろん、消しゴムで!という補足付きである。
  4. こういう意見もある意味では認めながら、授業を進行していくと、ちゃんと正当論が出てくる。だれの発言も大切にしていくと、こういった正当論も当然きちんととらえる集団となる。
  5. やや理解の遅い生徒には、なぜ「x+6−6=」といった式変形となるのかを何度も口頭で説明させた。その上で右辺が「=9−6」となるのかも口頭で説明ができるようにさせた。イメージは、よく使われる天秤である。「左と右が釣り合う」というイメージを発言させることを通して定着させたつもりである。
  6. なお、等式の性質、例えば、「等しいものから等しいものを引いても等しい」という日本語が、「A=BならばA+C=B+C」と実にすっきり書ける数学のよさも強調した。

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