- 教科書の例題を使って、等式について指導したあと、次の例題に取り組ませた。
- a円の品物を買い、1000円を出したときのおつりがb円であったとする。このときの数量の関係を式に表しましょう。
- 中に次のような式を作った生徒がいる。
1000−(a+b)=1000−a−b
- これは関係を表しているとは言えないが、これを生徒におかしいとは説明するのがなかなか難しい。
彼は、1000円から品物とおつりを引いたときの式をまず考えたという。そして、1000円から品物を買って、さらにおつりを引いて残ったお金を考えたという。考えた二つのことは等しいのでイコールで結んだという。
言い方は違うが、二つの式とも残ったお金を考えている。残ったお金=残ったお金であって、関係を表しているとは言えないと説明するのだが、果たして理解できたどうか。
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