- 3x+(2x−8)、3x−(2x−8)のかっこをはずして、式を簡単にする学習を行った。とりあえず説明なしで簡単にするように指示をしたが、やはり、多くの生徒が動かない。
- できた生徒に発表させる。
3x+(2x−8)=3x+2x−8=5x−8、3x−(2x−8)=3x−2x+8=x+8
となることを説明する。
- それに対して、「なぜそうなるか分からない」という意見が出る。この学級は素直に分からないことは分からないと表現できる生徒がいるので、授業をみんなで作るといった雰囲気がいつもある。これにはいつも喜んでいる。
- とはいえ、問題が解決できたわけではない。分かっている生徒に説明させても、「かっこの前がマイナスのときは・・・」などと、理由も言わず法則的なことを言うので、なおさら分からない。
- そこで、教師の登場となる。今回は、小学校の場合に戻ろうと言って、10−(5−2)を元にして考えさせた。整数だけだと話は簡単である。もちろん、こういったことを口頭で一生懸命説明した生徒もいたが、「3x−2x−8としたら引きすぎるので・・・」といった説明は分かっているものの説明で、分からない者にはさらに分からなくなる。
- しかし、こうした話し合いができ、分からないことが素直に言えて、そして分かったとも言えるようになってきた。本当の授業ができる学級ができつつある。こうした生徒の姿に「よし、今度の授業も頑張ろう」と気持ちも高まる。
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