勝田知久氏による議事録

■日時:2002年2月26日(火)19:00〜

■場所:エドウェル会議室

■参加者:玉置、松浦、佐藤、山内、酒井、藤岡、吉原、大西、勝田(記)

<小牧中でのプレゼンの事例>
・小牧中では、去年の経験を踏まえて、同じカリキュラムで総合的な学習に取り組んだ。去年はうまくいったが、今年は今一つの状態だった。去年の成功事例を踏まえて、同じカリキュラムで取り組んでも、実際に授業をしてみると違いが出てくることがあらためて分かった。
・総合的な学習でも、新指導要領でも、基本指針やカリキュラムができるということはあくまでスタートに過ぎない。大切なのはそれを踏まえて、どう授業を進めていくかである。

<授業力UPセミナーについて>
・名称を教師力UPセミナーに変更。「授業」という括りより、「教師」という括りで話がしたいという声があったため。
・当面は、玉置先生が中心になって会を運営していく。しかし、会のプロデュースに関しては、当初の話どおり、たくみの会?(教師力UPセミナー実行委員会)の先生方持ちまわりで進めていく。
・実際に、先生方もこうしたセミナーのプロデュースをすることで、得られることもたくさんあるはずだ。
・チラシならびに、申込書も作成済み。これから随時セミナー参加者を募集する。
・サイトなどは現在準備中。オンラインでの参加申し込みなどもできるようにしたい。

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<出版本の流れ>
・今後のスケジュールは以下の流れで進める。
3月17日:原稿締め
3月中:玉置、大西、+数名の先生で、今回の出版本全体の構成を検討する。
それにともない、追加原稿依頼が発生。
4月中:図、写真などの調整(レイアウト作成)
6月:出版予定?

<タイトル>
・今回、本のタイトルを決めたい。タイトルのイメージとしては、校長先生や教育学部の教授が書いているような固いものではないものがいい。
・気楽に読めて、すぐに使えそうなもので、楽しいというイメージを与えたい。
・評価というテーマなので、何らかの形で「評価」という言葉を入れたい。

・以下、今回の打ち合わせで提案されたタイトル案
*明日、さっそくやってみよう。
→たくみの会の検討を受けて、使えそうなアイデアについては、実際に次の日にやってみた。今回の本では、読んでもらった先生に実践してもらうことが大切だと思うので、こういうタイトルを考えた。
*あ、これ使えそう。
*授業がちょっとかわるコツ。
*何が書いてあると思う?
*子どもがかわる授業法
*子どもが見える。
*気軽にどうぞ。
*子どもがわかる、授業が変わる。
*すぐに使える評価のノウハウ〜(数字)。

・今回提案されたものを受けて、またタイトルについては検討する。

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<原稿チェック>
・今回も、一度全体で原稿チェックしたものについては、検討しない。

<山内先生>
・手法として、子ども自身の自己評価、教師の評価の二つあると思う。教師の評価の部分が「子どもが顔をあがる」ことで評価するというが、そこについて、もう少し説明が欲しい。顔をあげることがポイントなのか?
・個別指導の部分の説明が欲しい。
・この事例の場合、「次の問題」がないと、成立しないのでは。そういう意味では、「次の問題」を用意しておくというのは、ポイントではないか。
・教師が最後に言っている「できた人は、問題集の〜」の部分をポイントとしてあげる。次の指示を与えておくことをポイントとして考える。
・1〜2分もかからずに、すぐに子どもたちの理解度を判断できるというのも、ポイントの一つとして書いてほしい。
・1〜2分もすればすぐに把握できる、というように、良さをアピールするような書き方にしてほしい。
・タイトルは「黒板を見ないで」の方がいい。「もう一度やってごらん」よりは、そちらのほうがポイントを示していると思う。
・数学ではよく使う手法だが、ほかの教科や、あるいは、小学校の低学年なんかで、できる手法なのか?
→黒板をみないてまとめてごらん、というやり方であれば、いろいろ使えそう。
・自分の言葉で書け!というのは、実は、子どもにわかりにくい問いかけの場合もある。今回のように「黒板を見ないで書いてごらん」という問いかけであれば、自然に子どもは自分の頭の中で内容を再構成することができる。
・タイトルだが「黒板を見ないで」よりは、「黒板を見ないで書いてごらん」の方がいいのでは。
→「黒板を見ないで書いてごらん」に決定。

<畑中先生>
・ポイントを明確に書いて欲しい。何がこの事例のポイントなのか。いまいち見えない。
・非常に詳細な説明がされているが、それがかえってわかりにくくしている。まずは、大事なポイントを明確にしてほしい。ポイントがわからないと、いくら詳しく説明されてもわからない。
・3分、30秒という時間枠の意図がポイントであれば、そこを重点的に書いてほしい。・Cについては、短い時間がポイントなのか、チームが協力することがポイントなのか?
・短い時間というのは、3分で評価できるというのがポイント?時間の指示の仕方がポイントなのか?
→バスケットの授業をするとき、だらだら5分、10分やるのではなくて、めりはりをつけて、短い時間の中で、めあてに向かって授業を進めていくことがポイント。
・短い時間だから、子どもは集中する。評価として考えるとき、子どもがダラダラしてしまうと、評価するうえで何が問題なのか?3分という時間によって子どもがキビキビして何がメリットなのかがあるとよりわかりやすくなる。
→3分だと、〜ができてOK。5分だと〜という問題があるので良くない。という風に書いてくれればよりわかると思う。

・ソフトフリスビーでアメフトをやることで、パスの重要性やグラウンド全体でプレーすることを体験させる。それからサッカーやバスケをすれば、子どもたちがわーっとボールによってくるということが少しはなくなる。(佐藤先生)→書けたら、この事例で原稿を執筆?

・3分ゲームで一つ。ドリブルを使わないゲームで一つ原稿が書けるのではないか?ハンディゲームという意味で分けた方がいいのでは。ドリブルなしだと、個人技ではない世界で評価が出せる子もいるという感じで。

<玉置先生@>
・子どもがやりなおしているかどうかのチェックであって、正しくできているかどうかのチェックではないのか。
・問題点が2つ提示されていて、問題に対する解答が一つしかでていないのが問題?
・事後指導のような気がする。漢字の事前指導の場面があって、その次の指導だと思うが、これだけ読んでいると、先生は子どもたちに宿題を与えて、何も指導していないようにとられかねないのではないか。
・見ないでさせるというのは基本の一つだと思う。
・この空中書きのばあい、筆順チェックもいっしょにできそう。

<玉置先生A>
・ていねいにかけていますね。という評価ではなく、個人内相対評価がポイントであるはず。まず、子どもの現段階での綺麗な字を知っておくことで、常に子どもの評価をすればいいのではないか。
・綺麗な字を書こうという評価はあってもいいと思う。
・自分で評価をすることはできる。子どもに意欲を求める事例。関心意欲を掻き立てるもの。
・個人内相対評価という観点で、常に自分の規準と比べてどうだったかを、評価できるようにしたほうがいい。
・個人内絶対評価に近いのではないか。

<大森先生@>
*大森先生に直接確認を取りながら、原稿内容をチェックする。
・子どもたちの変容していく姿が原稿からはいまいちわかりにくい。実際に大森先生に確認を取る必要があるのでは?
・○×法よりもう一つ増やすことで、何が違うのかがわかりにくい。

<大森先生A>
*大森先生に直接確認を取りながら、原稿内容をチェックする。
・4の手法の説明と5の具体例の内容が違うので、そこがわかりにくいような気が…。
・ポイントが何なのか?どこがポイントで、だからこうなるというのがわかりにくい。
・幅広い考えを出させるポイントは?立たせること、ノートに書かせること?あわせ技?
・生き残りゲームのような感じ。子どもの動きで、子どもの考えている要素がわかる。子どもたちを視覚的に判断できることがポイントだと思う。
・自分の意見や考えをどんどん書かせるための動機付けにも使える。
・知識の広がりをチェックできると共に、子どもたちは立ち続けていたいという意欲を持たせることがポイントなのか?
・上記がポイントの場合、タイトルが「同じだったら」ではちょっと違うのでは?

<原稿送付形式と、原稿をUP日程の確認>
・原稿については添付ファイルで、玉置に送付。3月17日(日)締め切り。
・原稿一つにつき、ファイルは一つ。ファイルは必ず分ける。
・使用ファイルはテキスト。
→ただし、複雑な数式などを使用する場合は、ワードで送る。
・ファイル名は「自分の名前_1(数字)」にする。
例)「大西_1.txt」「大西_2.txt」
・子どものノートなどの図がある場合は、テキスト内にその旨を記載。
・検討していなくても、書いている途中で頭に浮かぶことがあった場合は、随時提出すること。送付原稿については、これまで検討していない、新規の書き下ろしでもOK。
・3月中に構成が終了したタイミングで、原稿の再調整を実施する。その中で何人かの先生には、加筆などのお願いが発生する可能性も。

次回は…3月(詳細は玉置より連絡)

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