前回の「巧の会」の話題を継続して‥・
                                                                       2000年9月22日
                                                                      春日井市立中部中学校
                                                                 山 田 直 人
○エネルギー問題、今後の発電所のあり方についてどう考えさせるか
  ・現状の問題点把握、今後の問題点について、資料から考えさせることも必要
    だが違ったアプローチはないか?
  ・技術科、選択、総合、どこで実施できてもよいのだが.
  ・やはり、実物、現物、実地調査等を重視したい.
  ・クリーンエネルギーといっているけれど、本当に実用化できるの?を考えさせるきっかけがほしい.
  ・うまくいかないのが前提、不備な点の再検討が目的。でも実験レベルでも、整理され美しくありたい。
  ・もちろん資金も手間もかけないで。


技術の新カリキュラムに「エネルギーに対する理解」がオプションとしてあるのですが、それに対する、教材屋さんの新教材講習があまりにも退屈だったので、「自分ならどうする」を考えてしまいました。

そこで、お題

出力2W程度の、クリーンなミニ発電所を、自分たちで作ることができないか
一日1時間程度、小さな電球を点燈できれば大成功


とりあえず、それらしく作らせてみたもの
    

1、ミニ風力発電所
2、ミニ太陽電池発電所
3、人力発電所
計測機

  
    

今後、一部生徒が作りたがっているもの
1、扇風機のはねをつけた発電機を川の中にほうりこむ発電所?
2、冗談はんぶんで>75CMパラボラアンテナに銀膜をはり、焦点で湯をわかし、蒸気エンジンを動かしてみるか?>製作中>まずは、お湯のカロリー計算から

生徒の行動パターンより
・風車の羽根の数と形にこだわる者
・学校中で風の強い所をさがしまわる者
・ひたすら手動発電にはげむ者
・電圧変化をひたすら測定しつづける者
・すこしいじってみるだけで興味の薄れる者

※お題を達成するために理解すべき落とし穴がいっぱいあるので、はまっている
 生徒を見て様子確認

フィールドワークとして
玉野水力発電所(出力500Kw)の探検は、いつかやらせたい.
定光寺の取水口>江戸中期に農民が100年かけて作った導水路>100年間
動いている超小型発電所のようす>農業用水と、発電用水のふりわけ方法
すべて目視できるので、本当によい教材だと思いますが.

○ドレミフア、ウォーン の話題より
 最近、音楽の教科研究会より、日本音楽についての実技講習等の依頼が増えました.新教育課程の
    国際理解>自国文化の理解>日本にすこし前からある楽器や音楽に目を向けさせ
    る>音楽の授業で和楽器を必修にする
 といった安易な流れからだと感じます.日本音楽や和楽器に対して何の魅力も感じない指導者が、「カリキュラムにあるから」という理由で型通りの授業を増やしても特に効果が期待できないと思います。
・「和楽器を必修」というよりも、世界各国の音楽、民族音楽こ 民族楽器のレベルの高いものを評価する観点や姿勢がいるのではないか。
・同じ種類の楽器(発音上)であっても表現方法がまったく違うので、各民族の感性のちがいの確認手段としてもおもしろいのでは?
そこでフルート族の楽器での演奏上のちがいを確認してみると
フルート、ケーナ、尺八で、音階、ビブラート、装飾音の扱い、音程のとり方等の比較をやってみます.