大阪で見つけた自己満足
芸談にこの上なく酔った大阪

2002.7.30

私の大好きな上方の落語家さんの独演会に大阪まで出かけた。
会の終了後、お願いをしてご一緒させていただいた。

その席で聴いた話は、
その日の高座でかけた落語の解釈と演出、
これまでの大師匠からの教え、ご自身の落語に対する思い、これまでの落語家人生等々、
こういう席ではないと絶対に聴けない話ばかりだった。

自分が初めてこの落語家さんの高座を見たのが、昭和53年頃。
大師匠の独演会の前座さんだった。
聞き始めて1、2分で、すぐに「えらいうまいなあ!大師匠そっくりやないか!」とびっくりした。
このころは入門3年目くらいだそうで、自分でもこの日の高座を覚えていると言われた。

それ以来、私の頭の中から、この師匠が消えたことはない。
どういうわけかこの師匠の話を聴くと、落ち着くし、たまらなくうれしくなるのだ。
そういう方と1対1で飲む酒は、本当においしい。
なんとも言えない気持ちになって、涙がこぼれてきた。
師匠はびっくりされたことと思う。
これほど満足できた日は、これまでにない。

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