17.3.31
池袋へ行ってきましたので、長くなりますが御報告。
「池袋四月革命・前日祭」
■さん作「道灌(深草少将まで)」
いきなり「この人前座ですか?」という感じ。会話の間や息の取り方がさん喬師そっくり。きちんとした噺でした。
■三三「長屋の花見」
あいかわらずシュッとしていて様子のいいのなんの。本寸法の芸に満足。
■彦いち「熱血怪談部」
■玉の輔「宗論」
■三太楼「千早ふる」
■喬太郎「ふたりのウルトラ」【ネタ出し】
全体的に重い今日の客。なんとかしようと懸命でしたが、 ネタがネタだけに僕でもついていけませんでした。
■市馬「松曳き」【ネタ出し】
長い僕の落語鑑賞人生でもはじめて聴く噺。
中入り
■喜助「猫と金魚」
中入をはさんで休憩したら俄然客が軽くなりうける。
すこし雑なところがあるが、この秋真打ち昇進とか。桃月庵白酒という名だ そうだ。
■扇辰「権兵衛狸」
なんども聴く噺だが無駄なアクションが全くないのがいい。まくらも淡々としていて 結構。
■馬夫・豚夫「歌謡漫才」
もっと馬夫(市馬)さんに歌ってほしかった。「ハリマオ」で僕も含め何人も拍手し たのにィ…。
■白鳥「火焔太鼓」【ネタ出し】◎
随所に白鳥流炸裂だが、ちゃんと計算されていて、古典的な場面転換やテーマを ふまえた秀作。本日の一番。今回のように、独演会などで見られる長めのまくらがな
い方が この人の持ち味が生きるように感じた。
「池袋演芸場四月上席・初日昼の部」
笑組の漫才の途中から入場。さすがに平日の昼。「ツばなれ」しているかどうか といった入り。
■八朝「千早ふる」
■権太楼「佐野山」
相撲のまくらから僕にとっては珍しいネタ。案外軽くできるもんですねぇ。
■正楽・相合い傘/月見/花見/義経
■一朝「蛙茶番」
これも知ってはいたけど初めて聴く噺。
■歌之介「漫談」
マラソンの話題から関取連との交友噺。しもネタ限界値。
■志ん五「真田小僧」
完全バージョンでした。これも寄席では初めてなんです。
■和楽社中・太神楽
■志ん輔「居残り佐平次」
今日は「定席で初めて聴く噺特集ですか」というくらいラッキーな 噺がつづきました。45分の熱演に拍手。
「池袋演芸場四月上席夜の部・四月革命初日」
■ゆう生「手紙無筆」
独特の変な節まわしが気になりました。
■三三「短命」
こういう噺も上手いです。ちょっと元気がありすぎかな。
■喜助「猫と金魚」
違う噺が聴きたかった。得意ネタらしいです。
■玉の輔「悋気の独楽」
■元九郎・津軽三味線
初めて聴きました。実に怪しいおじさん。
■彦いち「ユーコン川・愛宕山」
「愛宕山」のあらすじを語ってから、愛宕山をやると言う。大丈夫かしらと思ってい たら、 先年カナダ旅行の際に下ったユーコン川を舞台にした「彦いち版のユーコン川・愛宕
山」。 鮭につかまって帰ってくるところなど楽しめる噺。HPで見たら、初演時に円丈師も 褒めている ようだ。
■扇辰「紋三郎稲荷」
狸や狐の噺が好きですね。落ち着いたいい高座でした。
■仙三郎社中・太神楽
仙花さんのデビューの舞台だそうで、むちゃくちゃ緊張感のある太神楽。 「楽屋の芸人みんな袖でハラハラしながら見ていた」とは三太楼の弁。「あと、はら
はらするのは 白鳥の寿限無の言い立て」に大爆笑。
■三太楼「崇徳院」
中入
□歌武蔵・喬太郎・市馬の挨拶
■歌武蔵「漫談(相撲と自衛隊の話)」
じゅうぶん楽しかった。
■喬太郎「怪談牡丹灯籠・発端」
昨日の「ウルトラ」からうって変って円朝もの。油断ができませんなぁ。
■市馬「七段目」
東京の「七段目」もなかなか良うございました。この人の高座で気付いたこと、市馬 さんの目が
いつも温かいんですね。お人柄でしょうか。
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