17.2.25

第1回旭堂南左衛門講談会は、
道頓堀極楽商店街6階、えびす座。

この極楽商店街に入るには、入館料がいる。
ビルの5,6,7階が商店街となっていて、
すべてが昭和初期の雰囲気。
入り口でICカードをもらって、
商店街の説明を受けてから足を踏み入れる。
支払いは商店街の出口で一括。
買い物や飲食をした後、
ICカードの記録によって、請求されるのだ。

ちょうどその日はスーツ姿は入館料無料の日。
支払い場所では
「どこからお見えになりました?」
「それはお疲れ様ですね」
などと声もかけられるし、
昭和初期の警察官風の案内嬢には
「おなかはいっぱいになりました? またきてくださいね」
とやたら声をかけられたりする
妙な商店街での講談会。

■ 南青 講談「牛盗人(水戸黄門漫遊記)」
 いい読み物。でも僕とはリズムがちょっと合わず。

■ 南左衛門 講談「大阪偉人伝・木津勘助(大阪浪速区)」
 そもそも講談というのはどう良さを伝えたらよいか分からない。講談特有の誉め言葉があるのか知らないけれど、いわゆる本題が始まる前のまくらを除けば、聞いていて心地よいし、心情も情景もよく頭に浮かぶ。まくらは営業で40日間あまり豪華客船に乗ってきた話。おもしろさは権太楼にはかなわない。客席に写真集を配っての話。この話は本当だよと言いたかったのか。講談だけに。

■九雀 落語「くっしゃみ講釈」
 講談に比べると、落語はなんとのんびり聴けることか。もともと噺になじんでいるだけに九雀の工夫を十分楽しめた。いつも理にかなった演出には感心するばかり。

■南左衛門・九雀  対談・講談と落語の違い
 釈台と見台が並べられる。えらい違い。やはり講談の方が大仰。あちこちと話が飛びながらも最後はちゃんと納まった対談に。

■南左衛門 講談「枚方名物・くらわんか舟(難波戦記)」
 枚方にはついこの間行ったばかり。なんとなく身近に話を感じて、読みのリズムに身を任せて楽しめた。講談っていいもんだ。