16.9.10

これだけはやはり落語会世話人としては見届けなければと思い、
豪華メンバー出演の京都南座へ。
数人の方に「やはりお会いしましたね」とご挨拶。

■「宮戸川」柳家花緑
 以前より、一段とテンポアップ。これは意識してのことか、それとも他のメンバーを意識しすぎてのことか?早い、聞き取りにくい、残念。でも華がある芸人さんには違いない。

■「四段目」林家こぶ平
 花緑のあとだけに、ゆったりと落ち着いて見える。以前より増して自信をもって高座をつとめている感じで、こちらもゆったりと聞き込める。新生、正蔵にまっすぐに向かっていっているようで楽しみ。

■「芝浜」春風亭小朝
 高座中央だけが明るくなるように、会場全体の明かりが落とされる。う〜ん、落語って、こういう演出ありだっけ。一人芝居じゃあるまいし。久しぶりの小朝。やっぱりうまいよなあ。なんでまっとう勝負しないの?

<中入り>

■「権助魚」春風亭昇太
 この日、一番笑いを集めた高座。マクラから絶好調。ギャグ満載、これでもか!とたたみかける口調、落ち着きのない高座は、大学時代の先輩、愛狂亭駄楽を思い出してしまう。味付けもそっくり。(こんなローカルネタはレポートにならないよね)

■「千両みかん」立川志の輔
 ここまで聴いて初めて!本題に関係あるマクラだけで構成された落語。もちろん一流といわれる6人の落語、どれも満足なのだけど、芝浜のマクラが病院での検査の話題であったり、親父さんやおじさんの話がまくらの中心であっては、やはり残念。志の輔らくごは長編が多いけれど、こうして間に挟まっての1席はかえっていいじゃないのかなあ。無駄な部分がきっちりそぎ落とされたストレートな1席に満足。

■「子は鎹」笑福亭鶴瓶
 ぼそぼそしゃべりの鶴瓶。初めは聞き取りにくかったが、徐々に慣れ、最後はすっかり話に引き込まれていた。こんなに力のある人とは思わなかった。でもなんとなく鶴瓶も一人芝居っていう感じ。