16.8.24

大阪は天満橋にある「ドーンセンター」で
桂小春團治独演会を 観る。
会場はほぼ8割は埋まる。
勤め帰りの会社員風の人多し。
パンフレットが、雑誌「AERA」の表紙をパロったもので立派な出来。
夏に独演会をやるのははじめて。
「夏は落語会も少ないから いいだろうと思っていたら、
オリンピックのあることを忘れていた」
とこれが誤算の一つと小春團治。
もう一つの誤算は、仏教落語の関連で、
「お寺さんの知り合いが多いのに、
今日は地蔵盆でチケットが売れない」ということ。
「空いてる席は全部坊さん!!」にお客さんは爆笑。

■「牛ほめ」桂 福矢

■「遊山船」笑福亭 生喬
  以前NHKで「喧嘩長屋」を聴いたことがありなかなか達者と思っていたが、どんなネタでも「喧嘩〜」になってしまうのは残念。もうちょっと力を抜いたらええのに。

■「高尾」桂小春團治
  師匠の十八番に挑戦。オリンピックのマクラを少ししゃべって(小春團治風) 本題に。「ああら不思議やな、高尾の姿ありありィとォー」のはめものは内海英華さん。豪華だ。落ちを小春団治流に工夫。

中入り

■夫婦音曲漫才・おしどり
  小春団治師の紹介で舞台へ出てきた二人を見て、若さにちょっと驚く。「夫婦音曲漫才」というから、どんなジジとババが出てくるのだろうと予想していたが、大はずれ。なんでもコンビ結成してまだ1年程。M1グランプリで準決勝までいったという。それもそのはず。コンビ結成は最近でも、それぞれはチンドン屋やアコーディオン漫談の流し(妻)と、パントマイム(夫)と、その芸歴はそこそこ長い。達者な楽器演奏とパントマイムを生かしたネタで、古い形ながら古さを感じさせぬ明るい高座に好感。

■「漢字悪い人々」桂 小春團治
  どうしたらこういう新作落語を思い付くのだろう、小春団治ならではの世界をたっぷりと。漢字とかカタカナといった文字が主人公の話。途中字幕(っていうのかな)を使って効果的に笑いをとる。この五輪の時期にぴったりの噺で、メッセージ性もあった。