16.7.19

存外に年配の多い会場。


■ブラッC 省略

■ブラック「反対車」
最初にTBSのアナウンサーと故榎本滋民の解説という体裁で、ブラックの紹介や「反対車」のあらすじやギャグをばらすという構成。その後かまわず「反対車」を演じる。もちろん通常のものに際どいギャグも入って、快調。特に前半の老人の車屋のくだりがいい。映画に詳しい人ならピンとくるはずのギャグも残念ながら僕は?。円谷幸吉の遺書には僕はすぐにピンときましたがね。という意味で、やっぱりマニアック風な話になっていました。

■円丈「名古屋弁錦明竹」
本人も言うように名古屋弁をデフォルメしてのもので、名古屋人にはうけないのではないか。結局、いいたてのところが名古屋弁というだけで、ブラックのようなマニアックさはなし。

■ブラック「怪獣忠臣蔵」
いわゆる忠臣蔵を怪獣仕立てにした話。あちこちに忠臣蔵の有名な場面を配しての作りは結構凝っていて可笑しい。ブースカとウルトラマンの関係が杉野十平次と俵星玄蕃の関係といった具合や、南部坂の雪の別れの場面など、くるだろうなと分かっていても笑える。しかし、金星へ向かうゴジラ一行(ガメラ一行と偽って旅をしている)と本物のガメラが鉢合わせする場面、映画だと垣見五郎兵衛と偽垣見五郎兵衛の対面する場面(映画では大河内伝次郎が演じていた)で、「勧進帳」の弁慶と冨樫のやりとり風の問答があったのはいただけない。話がちがうでしょ。少し残念でした。

■円丈「横松和平」
引退した老夫婦漫才の二人が、立松和平風のナレーターになろうとして町のあちこちでレポートする噺。最初が寄席の楽屋。可笑しい。ひっくりかえって笑ったのが、回転寿司のナレーション。立松和平なら確かにこう言うだろうなと、インド洋から長旅をしてきたマグロや抗生物質漬けのハマチのくだりはまさにぴったり。むちゃくちゃ楽しめた。