16.7.9

前回の千朝落語を聴く会が100人の入りだったとのこと。
自分が、これまで足を運んだ太融寺での千朝落語会ではなかったこと。
何か変化があるはず。楽しみに出かけた。

■しん吉 「三人旅」
 肌つやも良く(←おいおい診察しているんかい?)、元気もよく(←こどもの通知表かい?)、久しぶりに大阪で落語を聴いているなあという、良い気分にさせてもらえた。

■千朝 「植木屋娘」
 いつものように、いよいよ千朝落語が始まりまっせ!という千朝風味のまくら。満足。そして、千朝が描く植木屋のおやっさんは、僕の好み。ウヒョ〜、アヒャ〜という声も、けっして噺の中で浮くことなく、「このおやっさんなら、こんなことを言うよね」と納得させる演出。千朝落語を堪能した1席。

■九雀 「鰻の幇間」
 入り口付近に人が集まりすぎていて、お膝送り。自分がこれまで太融寺に来た中では一番の入り。「最近は落語会が多くて、若手もなかなか来ない、こうしたことを出演者が言わなくてはいけないとは・・・」と、ぼやきも入れて、まくら絶好調。九雀落語の楽しみは新しいくすぐり。ありました、ありました。笑いました。ただ、噺がボツボツと切れる感じ。ネタ下ろしかな?こなれてくると、さらに「九雀テイスト」になるだろうという予感あり。

■千朝 「佐々木裁き」
 千朝風味は残念ながらまくらのみ。やはり、こういった噺に新たな意気を吹き込むのは難しいと思いつつ、期待してしまう自分。じゅあ、どうしたら良いのだろうと、演者でもないのに噺の途中で考え始めてしまった。せっかく大阪まで来たのだから、そのまんまの千朝落語を楽しめばいいのに。バカだねえ。