16.1.11

権太楼のあの笑顔がみたくて出かけた。
満員御礼という大盛況。
主催者でもないのに
何かうれしくなってしまう、この自分。

■権太楼「井戸の茶碗」
 まずご当地、落語の自称元締め、関○和○さんのことをバッサリと。お客さんから拍手も出る。会場の一体感は増幅。世界一周旅行クルーズでの仕事の話で大受け。そして「井戸の茶碗」へ。
 今年初の江戸落語は権太楼落語から。春からええものを聴かせてもらっているなあと、思わせてもらえた1席。屑屋さんをはじめ、みんないい人。どの人物の気持ちにも同感できて、心の中で、一人一人と対話していたような気分。けっして、はずれのない権太楼落語に大満足。
 
■権太楼「芝浜」
 まさか「芝浜」が聴けるとは思わなかった。久しぶりに聴く噺に思わず背筋も伸びる。おかみさんが夢の話にしてしまう場面や、真実を打ち明ける場面では、芝居を見ているような感じ。高座の上に熊さんとおかみさんの二人が見えて、火鉢も見えれば、障子も見える、土壁の汚れまで見える。こういった気持ちになったのは、自分だけではなかったはず。またまた満足の一席。