16.1.1

メンバーがメンバーだけにいてもたてもいられず、元旦から大阪一心寺へ。
やはり満員。長蛇の列。
ロビーでチラシを入れ込む笑福亭たまさんを発見!
声を掛けたら、大きな声で「○○○○」と。
うれしいやら、はずかしいやら。

■市楼「つる」
 まだまだこちらに緊張感を与えるしゃべりだが、基本がしっかりしていると、やはり受けることがよく分かった。感心の高座。

■しん吉「親子酒」
 これまでに聴いたことのないくすぐりがいくつかあって好感が持てた高座。時折、吉朝やなあという言い回しに個人的にはまってしまった。

■染二「いらち俥」
 いやあ、さらに染二色にデフォルメされた古典落語。おもしろさに徹した噺づくり。笑えるギリギリのラインで大受け。サービス精神満点。

■吉朝「まんじゅう怖い」
 つかみの「あんまりみつめんといてください」の一言から、一気に吉朝ワールド。やはり華がある。力まず気楽なしゃべりで、ぐいぐいと客を引っ張る。うまさがさらに際だつね、特にこういう前座ネタ(大阪では中ネタかな)。

■雀松「悋気の独楽」
 これだけのメンバーの中で雀松色を出そうとすると、やはりこれでしょ。雀松版の実にかわいい丁稚さんとおなごしのおまつぁんが大活躍。十分に楽しませてもらいました。

■福笑「初天神」
 これをお読みの皆様。「初天神」と言ってもそんじゃそこらの初天神と違います、福笑世界の初天神は。子どもを連れて行きたくない父親、意地でもついて行こうとする子どもとの攻防なのです、あの噺のポイントは!天神さんの境内の出店を巻き込んでの父と子の戦い!だれも真似のできない福笑ならではの世界。福笑の新作より古典にはまる人が多いのがうなずける。

★楽屋にお邪魔して
1時間ほど、さらに福笑独演会を堪能させていただきました。福笑落語論を惜しげもなく聴かせていただけました。お聞きした話は私の宝物箱にしまっておきます。ここでは披露いたしません。ええ正月になりました。