15.11.8

30年来の大ファンの米朝師匠が小牧に。
記念すべき1日。
どうしても米朝師匠と話してみたいという思いから
焼酎を持参して楽屋へ。
楽屋でお見受けする米朝師匠、
正直しんどそう。
咳が時々出て、痰も絡むようで
ティシュを右手に持っての応対。
昨夜は1時間半ほどしか眠れなかったとのこと。
長居はご迷惑と思いつつ、
30年前に初めて聞いた米朝師の「軒付け」の感動。
1週間大阪に泊まり込んで見た
「米朝十八番」での感動などをお伝えした。
写真も一緒に撮っていただけた。

■しん吉 「桃太郎」
 まくらは前座のお決まりネタ、携帯電話。聴衆反応をきっちりとらえた安定したしゃべりで、まくらからきっちり受ける。ネタに入ってからはやや重たく、笑いははじけなかったが、高座と客席はきっちり結びついていた。お客さんがこまっしゃくれた子どもが話す「桃太郎」に感心しすぎてしまった感じ。
■小米「上方見物」
 最後は「琴、三味線」を「ことしゃみせん」と読ませてオチる。田舎者の雰囲気が実にいい。小米らしさが出せるネタと感心。ただし、まくらの下ネタは感心できず。
■米朝「天狗裁き」
 楽屋でのしんどそうな米朝師。高座に上っていただけるだけでも・・・と思っていたが、噺が始まってみると、楽屋での様子はまったく感じない。これまで何度も聞いた「天狗裁き」だが、女房の悋気場面あたりから、ひょっとしたら今日はこれまで聞いた中で、最高の「天狗裁き」になるのではと思い始めた。ドキドキしながら噺を楽しみ、この場にいる喜びを感じていた。最後まで申し分のない噺の運び。切れ味さわやか。本当にいい噺を聞かせていただいた。それにしても、高座に上るとこうまで変わるものなのか!ある方は米朝師に何かが降りてきたような感じとも言われた。同感。
■雀三郎「G&G」
 予想したとおりのネタ。楽しみにしていたネタ。もう少し落ち着いたらどう?というような気が起きるいつも通りのしゃべり。そうそう、これが雀三郎の味!と納得しながら、ギターの登場を待って、大いに笑わせてもらった。
■米朝「小噺」
 「竹の皮」「試し斬り」。さすがにしんどそうな感じはしたが、まだまだ「米朝落語は健在」を確信できた高座だった。