15.9.20

菊之丞さんの真打ち披露パーティで お会いしたら、
小牧落語のことをよく覚えていてくださった。
そんなことで、少々遠出してでも
「たい平落語」を聴いてみたいという気になり碧南まで。
260席ほどの落語向きの小ホール。
傾斜がもう少しなだらかだと良いのに。

■三遊亭かぬう
 円丈さんの弟子で前座とのこと。師匠円丈をネタにしてのマクラと長めの小咄二つ。明るくはっきりしているのがいい。
■たい平 「不動坊」「幾代餅」
 両ネタとも「たい平テイスト」がたっぷり入った好演。不動坊では幽霊の出の場面が特に面白い。「えっ、それは聞いてこなかった・・・」という幽霊の困った様子に会場爆笑。幾代餅は以前に聞いた時は、清蔵が幾代太夫に会いたい!という思いがドラマチックに描かれていたと思ったが、今回はこのあたりは薄味。でも、たい平の人柄にあった噺で何度聞いてもいい。清蔵を吉原に連れて行く医者が「笑点が終わってから」と一言。普通なら、このような噺を壊してしまうギャグも、たい平テイストでは違和感なく、自然に笑える。さすが!