15.9.13

いくら行政の催し物と言っても、
これだけのメンバーを揃えて1000円はないでしょ!
と思いながら岩倉へ。
もっとも自分は小牧市民。
岩倉市の皆さんありがとうございます、だね。

全員に配られる光沢紙の豪華なパンフレットもすごい!

■佐ん吉「道具屋」
 がんばってね。緊張でふるえる手先。いつかはお客を飲み込む度胸がつくはず。楽しみにしています。
■米左「禁酒番屋」
 まくらの意図が今一つ。番屋の侍の酔い具合に?。あんなにへべれけにならんでもええと思うのだけど。
■雀々「手水廻し」
 さすが受けますねえ。枝雀を彷彿させる芸。落語ってこんなにおもろしろいの、と思った人も多かったのでは。受けがいいので、さらにくどく繰り返すという感じ。いつもより一生懸命やっていますという感じ。ただし、よく聞くジジババのまくら。これは好みに合わず。老人いじめのようで、聞いていて気持ちが良くない。確かに大受けしているんだけどね。あなたのあとに80歳に近い大師匠が出てくるんですよ。いくら受けていてもリアリティに欠けませんか、という気持ち。
■米朝「抜け雀」
 たった一言で人物を描いてしまう芸の力にあらためてすごさを感じる。大学生のころからずっと見続けている米朝さんが目の前にいるだけで満足。
■吉朝「皿屋敷」
 米朝落語を継ぐのは吉朝。これは間違いない。今更言うまでもないと怒られそう。本道を行く吉朝落語を堪能。端正な芸できっちり笑わせる。雀々、ざこば落語と違って、演者のキャラと相まって笑わせるのではなく、噺の中の人物で笑わせる。だから、また聞いてみたくなる吉朝の芸。
■ざこば「青菜」
 まくらはいつもながらの家庭の話。なんど聞いても面白い。ざこばの奥さん=噺の中のおかみさんというような演出。おもしろい。まさに、ざこば版青菜。「ざこば人間落語」を見たという満足感。それにしてもよく受ける。まくらからずっと笑い続けているお客さん発見。