15.5.25

第4回丸善落語は、初めての上方で「桂 九雀」であった。
会場も、縦長となり高座も高くなったので見易い。
末広がりに席が並び、縁起が良いためか盛況であった。

■桂 雀喜「牛ほめ」
最初少し緊張気味な印象であったが、徐々に笑いを取っていった。

■桂 九雀「延陽伯」
まくらで上方の明るさをお客さんにぶつけ、皆大笑い。本題へ入ってからも、随所に九雀オリジナルな工夫があり、笑いと同時に感心した。落ちも今までのパターンでは無く、新鮮さがあった。この人はお客を少しでも楽しませようとする、努力家だと思う。

仲入り

■桂 九雀「宿屋の仇討」
トレードマークのメガネを外して登場。 黒紋付の羽織と着物で、完璧に武士になりきっていた。丸メガネをしたままでは、お笑い系の武士になってしまうからであろう。会場では、この噺が初めての人も多いのか?3人が朝になったら斬られてしまう、そんな緊張感が漂った。落ちを聴いて、その緊張感がほっとした瞬間、大きな笑いとなった。惜しみない拍手の中、九雀は高座を降りた。

明るく楽しい九雀の落語、七月の我々の会も楽しみである。