15.1.16


名古屋での初の大きなホールでの独演会。
吉朝HPには、チケットの売れ行きが今一つとあったが、何が、何が。
大きな会場1階はほぼ満席。反して2階はゼロ。これが気になるらしい。
まくらで、「結果的にはこんな大きなホールでなくてもよかった」と一言。

■桂あさ吉 「向こう付け」
あさ吉らしい落語と言えば分かるかな?
大阪のようにあさ吉ファンがいれば、うけるだろうが、中年以上の男性が半数を占めている会場では、今一歩弾けない。あさ吉独特の味?は今なお健在。

■桂吉朝 「商売根問」
吉朝でこういう話を聞くのは初めて。力のある人にかかると、こういう前座噺も間違いなくおもしろいと感じさせてくれる。しかし、何か会場が重い。

■桂米左 「餅つき」
もともと自分が好きな落語でないのが災いしていると思うが、文我ほど派手でなく、千朝ほど貧乏夫婦の一工夫といった感じがなく、物足りなさを感じた。聞けば聞くほど難しい噺だと思う。

■桂吉朝 「宿屋仇」
会場の重たさを力で吹っ飛ばした。思わず「う〜む」と唸り声が出る。すごい。侍が、源やんが、いはちがまさに噺から飛び出して舞台で動いているかのよう。これがまさに落語。吉朝ファンを確実に増やしたに違いない。

■桂吉朝 「蛸芝居」
十分に暖まってきた会場にさらに火をつけた。芝居噺の吉朝、ここにあり。終わった途端、次に聞けそうなところはどこか?と思ってしまう。いますぐにでも聞きたい落語家、ナンバー1。